大井川鐵道は、6月7日から7月21日までの土休日限定で、「ブルートレイン急行」を運転すると発表しました。

この列車は、元西武鉄道の電気機関車をブルートレイン塗装に変更した「ED31 4」がけん引。普段はSL急行を後ろから押す役目の電気機関車ですが、この期間中は川根温泉笹間渡駅方の先頭に立つ「晴れ舞台」の運転となります。ブルートレインなのは電気機関車のみで、客車は通常のSL急行で使われる旧型客車ですが、列車内では車内販売を実施する予定。同社は「リアルな客車旅」が楽しめるとしています。編成は、川根温泉笹間渡駅方から、ED31 4+旧型客車2両+電気機関車の予定です。

ブルートレイン急行は、1日あたり上下各3本の運転。うち上下各2本が金谷~川根温泉笹間渡間、残りの上下各1本が新金谷~川根温泉笹間渡間の運転です。列車名は「すまた」「かわかぜ」「奥大井」。それぞれ大井川鐵道線やその沿線に由来する名前で、同社ファンクラブメンバーの公募により決定したといいます。ブルートレイン急行は、これら3列車のほか、「かわかぜ」2号と「奥大井」1号の間では、新金谷→金谷間の普通列車としても走ります。
なお、ブルートレイン急行の乗車には、運賃のほかに急行料金が必要となります。ただし、「大井川本線フリーきっぷ」使用時は、急行料金不要で乗車可能です。
大井川本線では、通常は金谷・新金谷~川根温泉笹間渡間で「SL急行」が運転されていますが、6月2日から10月9日までの間は、蒸気機関車の定期検査のため、運休となっています。