東京都交通局は20日、「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」を始動すると発表しました。

このプロジェクトは、「東京さくらトラム」(都電荒川線)で長年使用してきた車両をリニューアルすることで、路線の魅力向上や沿線地域の活性化を図ることを目的としています。
リニューアルの対象となるのは、1989年にデビューした8500形のうち1両。デザインは、JR九州などの車両を手掛けてきた、水戸岡鋭治さんが担当します。
リニューアル車両は、「楽しい都電」がコンセプト。外観は昔の都電を彷彿させる山吹色とし、車内は木材を豊富に活用としたものに。コンパクトながらも機能性や多様性を備えたデザインとすることで、都電を日々の交通手段だけではなく、観光目的で楽しみながら移動できる空間へと生まれ変わらせるとしています。リニューアル車両の営業運転開始は、2026年春ごろを予定しています。


東京都交通局では、車両リニューアルに向けて、同局初のクラウドファンディングを実施します。
改装費用の一部を調達する試みで、目標金額は1700万円。3000円から50万円の範囲で支援を受け付けます。また、車両デザイングッズの詰め合わせ、車内への名称記載、お披露目式招待などの返礼品も用意されています。受付期間は、5月23日12時から7月22日まで。「CAMPFIRE」のウェブサイトにて受け付けます。