JR北海道は16日、2025年度のお盆期間、北海道新幹線の青函トンネル付近(共用走行区間)において、「時間帯区分方式」による高速走行を実施すると発表しました。
北海道新幹線が通る青函トンネルは、新幹線と在来線貨物列車が同じ空間を共有して走行しています。新幹線が他の区間と同様に高速走行した場合、これによる風圧が貨物列車へ与える危険性が懸念されることから、現在は同区間の新幹線の最高速度は時速160キロに抑えられています。一方で、お盆期間や年末年始においては、貨物列車の本数が少なくなることから、一部の時間帯に限り、新幹線を高速で走らせることが可能となっています。
今回、高速走行の対象となるのは、8月11日、12日、15日~18日の6日間。定期列車では、11日は始発から12時ごろまでの下り5本、上り4本、その他の5日間は始発から15時30分ごろまでの上下各7本が対象です。始発の「はやて」91号は新青森駅、奥津軽いまべつ駅の発時刻が繰り下げとなり、その他の各列車では、木古内駅、新函館北斗駅の発着時刻が繰り上げとなります。
高速走行による所要時間の短縮効果は約5分。これにより、東京~新函館北斗は、最速3時間52分で結ばれることとなります。