JR西日本は5月14日、新決済サービス「Wesmo!」を、28日に提供開始すると発表しました。

Wesmo!は、JR西日本が展開するキャッシュレス決済サービス。iOS端末、Android端末で利用できます。残高チャージは、クレジットカード、銀行口座、セブン銀行ATMから可能。京都ポルタや金沢百番街、ミナモア広島などのJR西日本グループのほぼすべての商業施設や、JR西日本のネット予約サービス「e5489」、「BLUEタグ」を設置した全国のWesmo!加盟店、さらには「Smart Code」加盟店で利用できます。


Wesmo!での支払い時には、JR西日本グループの「WESTERポイント」が0.5パーセントの還元率で積算されます。加えて、JR西日本グループの「J-WESTカード」でWesmo!へチャージした場合は最大3.0パーセント、会計時のWESTERアプリなどの提示で1.0パーセント、それぞれWESTERポイントが貯まるため、最大で4.5パーセントのポイント還元が可能となります。

アプリの機能としては、ユーザー間の割り勘に対応。また、2026年度中には、Wesmo!からICOCAカードへのチャージ対応も可能とするよう、検討を進めているといいます。これにより、家族での鉄道利用時に、親のWesmo!から子どものICOCAカードへチャージする、などの利用が可能になるといいます。
JR西日本では、店舗、企業側の社会課題解決も目指しています。同社では、キャッシュレス決済の端末費用や手数料の負担、売上金の入金タイミングによる資金繰りへの影響、銀行振込手数料の負担、困難な従業員確保といった、店舗や企業の悩みがあると説明。これらを解決する手段として、Wesmo!では初期費用や固定費を無料とし、決済手数料は1.9パーセント(税別)と比較的割安な設定に。Wesmo!残高は取引先に送金可能なほか、決済売上金は最短翌日に加盟店アカウントで精算する仕組みとしています。さらには、Wesmo!残高で従業員への給与払いを可能とするよう、厚生労働省との話し合いを進めているとしています。

同社では、Wesmo!のサービス開始により、「JR西日本経済圏」の拡大を狙う構え。5年後には、J-WESTカードとICOCAを含め、キャッシュレス決済1兆円規模の経済圏構築を目指していると説明しています。