多摩都市モノレールは9日、東京都と連携し進めている延伸計画について、軌道法に基づく特許を国土交通大臣より受けたと発表しました。

同社が特許を受けた延伸計画は、現在の終点である上北台駅(東大和市)から西北西に進み、武蔵村山市を経由して、西多摩郡瑞穂町のJR八高線箱根ケ崎駅付近に至るもの。路線延長は約7.0キロで、終点を含め7つの駅を新設する計画です。建設費は、総額で約1290億円を見込んでいます。

軌道法は、本来は路面電車を対象とした法律です。しかし、1972年公布の「都市モノレールの整備の促進に関する法律」によって、モノレールが走る線路の支柱、桁、駅舎などのインフラ部を道路扱いとし、国や自治体による補助を受けることができる仕組みが整えられているため、モノレールの新設・延伸時も、軌道法に基づいて特許を申請することがあります。今回の多摩都市モノレールの延伸計画でも、同法律に基づいて軌道法に基づく特許を申請。インフラ部は、東京都が工事を施行することを基本としています。
上北台~箱根ケ崎間の延伸区間は、2030年代半ばの開業を予定しています。