名古屋鉄道は8日、新型通勤車両「500系」を導入すると発表しました。

500系は、既存の100系を置き換えるために導入する、豊田線・犬山線と名古屋市営地下鉄鶴舞線の相互直通運転用車両。当初は6両編成1本を導入します。
車両は、名古屋本線などで運用中の9500系と同等の性能を備えたうえで、鶴舞線との直通運転に対応した設計とします。車体は20メートル級4扉で、外観は、赤(スカーレットレッド)と黒を基調に、「名鉄×WAO!」ロゴで使用している青を追加。正面は左右非対称のデザインとし、これまでの名鉄にない新しさ、斬新さを創出します。


車内では、木目調の大型袖仕切りとベージュ系の壁により、落ち着いた温かみのある空間を演出。袖仕切りは丸みを帯びた形状とし、圧迫感の軽減を図るほか、子どもでも持ちやすい高さの握り棒を設けます。また、シート生地には明るい青色を使うことで、全体的に柔らかな、親しみやすい雰囲気を生み出します。このほか、車内表示器は4か国語に対応。運転指令などがリアルタイムで映像を確認できる防犯カメラを導入するほか、全車両へ車いすスペース・優先席を設置します。
床下機器では、9500系と同様、省エネルギー化を推進。SiC素子適用のVVVFインバータ制御装置を採用することで、従来の100系と比較し、消費電力を最大35パーセント削減するといいます。
500系は、2026年度にデビューする予定。名鉄は、当初の6両編成1本の導入後も、500系を順次新造していくとしています。