JR東海は18日、在来線におけるQRコードを利用したホーム可動柵(ホームドア)開閉システムについて、対応車両の拡大を目指し、実証実験を実施すると発表しました。

同社在来線のホーム可動柵は、車両の扉に貼り付けたQRコードを読み取ることで、開閉を制御しています。現在のシステムは、通勤型車両に対応したもので、両開きの扉それぞれにQRコードを貼り付け、両扉の相対距離を検知することで、可動柵扉の開閉と連動させています。しかし、ドアが1枚しかない特急型車両では、QRコードを1枚しか貼り付けることができず、これを読み取る場合、ドアの開閉なのか列車自体の動きなのかが判別できないという課題がありました。
JR東海は今回、QRコードの貼り付け位置を、ドア1枚と車体1枚に変更。片方のQRコードは動かない仕様とすることで、特急型車両でもQRコードの読み取りと可動柵扉の開閉連動に対応できるよう、システムを変更します。

実証実験では、通勤型車両の315系と、特急型車両の383系で、一部のドア・車体にQRコードを貼り付け、システムのカメラ検知機能や配置台数などを検証する予定です。試験フィールドは、金山駅の中央本線上りホーム。車体扉には4月21日以降に順次QRコードを貼り付け、5月上旬より試験を実施するとしています。