鉄道コム

特急型車両も「QRホームドア」対応へ JR東海、5月上旬より実証実験

2025年4月18日(金)17時49分

JR東海は18日、在来線におけるQRコードを利用したホーム可動柵(ホームドア)開閉システムについて、対応車両の拡大を目指し、実証実験を実施すると発表しました。

特急「しなの」用の383系
特急「しなの」用の383系

同社在来線のホーム可動柵は、車両の扉に貼り付けたQRコードを読み取ることで、開閉を制御しています。現在のシステムは、通勤型車両に対応したもので、両開きの扉それぞれにQRコードを貼り付け、両扉の相対距離を検知することで、可動柵扉の開閉と連動させています。しかし、ドアが1枚しかない特急型車両では、QRコードを1枚しか貼り付けることができず、これを読み取る場合、ドアの開閉なのか列車自体の動きなのかが判別できないという課題がありました。

JR東海は今回、QRコードの貼り付け位置を、ドア1枚と車体1枚に変更。片方のQRコードは動かない仕様とすることで、特急型車両でもQRコードの読み取りと可動柵扉の開閉連動に対応できるよう、システムを変更します。

従来システムと特急型車両対応システムの違い
従来システムと特急型車両対応システムの違い

実証実験では、通勤型車両の315系と、特急型車両の383系で、一部のドア・車体にQRコードを貼り付け、システムのカメラ検知機能や配置台数などを検証する予定です。試験フィールドは、金山駅の中央本線上りホーム。車体扉には4月21日以降に順次QRコードを貼り付け、5月上旬より試験を実施するとしています。

2025年4月18日(金)17時49分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]
  • 京阪電気鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 井原鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 身延線(鰍沢口~甲府間)TOICA導入[2025年秋]

鉄道コムおすすめ情報

画像

側面はふたたびラッピングに

京急が2025年度に1000形8連2本の導入を発表。側面は「塗装」から「ラッピング」に戻る形に。

画像

JR東海の311系、6月末引退

名古屋圏で活躍した311系が6月末で定期運用終了。引退前の記念装飾掲出、廃車回送乗車ツアーも。

画像

「緑色のサザン」復活

特急「サザン」用の南海10000系1本が、6月からデビュー時の濃淡グリーンのツートンカラーに。

画像

名鉄の新型車両「500系」

既存の100系を置き換える車両。鶴舞線直通用として、2026年度より順次導入。

画像

ニコン「Z5II」の実力は?

スタンダード機でも性能充実! 鉄道カメラマンの助川康史さんが、ニコンの新ミラーレスカメラ「Z5II」の魅力をご紹介します。

画像

5月の鉄道イベント一覧

新緑がまぶしい季節となりました。5月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。