JR西日本は18日、車いすを利用する乗客に対応するため、「可動スロープ」の検証を実施すると発表しました。

可動スロープは、ホームと列車の段差や隙間を自動で可変的に埋め、スロープの機能を果たす装置です。動作時は係員が操作する必要はなく、列車の到着を検知すると、自動でスロープが張り出すとのこと。また、乗降完了後には、スロープは自動で収納されます。加えて、スロープ稼働中に注意喚起音声を発す機能や、スロープと列車の間に足や杖などが挟まることを防止するための先端センサーといった、安全装置も搭載しています。

同社は今回、新大阪駅の2番のりばと、桜島駅の1、2番のりばの、それぞれ一部の乗降口に可動スロープを設置。乗客の利便性の確認や、利用状況の分析による改良点などの抽出、ホームでの流動や乗降時の影響確認、鉄道オペレーションや安定輸送への影響確認といった検証を進めるとしています。
可動スロープが設置された新大阪駅と桜島駅の間では、大阪・関西万博向けのアクセス列車「エキスポライナー」が、臨時で運転されています。JR西日本では、同列車の利用者で、新大阪駅と桜島駅を発着する利用であれば、乗降どちらの場面でも可動スロープが利用できると説明しています。
可動スロープの検証は、4月21日に開始。万博開催期間中(10月まで)の間、10時から20時まで実施する予定です。