東京メトロと東武鉄道は17日、有楽町線延伸区間(豊洲~住吉間)と、東武線との相互直通運転について、両者間で基本合意したと発表しました。

有楽町線の延伸プロジェクトは、現在線の豊洲駅から分岐し、半蔵門線の住吉駅に至る、約5.2キロ(建設キロは4.8キロ)の建設事業。途中、枝川、東陽町、千石の3つの途中駅(名称はいずれも仮称)を設置し、東陽町駅では東西線と接続する計画です。

東京メトロと東武では、有楽町線延伸区間から、半蔵門線住吉~押上間を介し、東武スカイツリーライン、伊勢崎線、日光線と相互直通運転することについて合意したと説明。これにより、臨海副都心と東京・埼玉東武のアクセス性が飛躍的に向上し、所要時間の短縮や乗り換え回数の減少などを実現するとしています。
所要時間の短縮効果は、豊洲→春日部間で約8分、草加→東陽町間で約11分、豊洲→押上間で約8分を見込んでいるとのこと。また、日比谷線は7パーセント、千代田線では3パーセントの混雑緩和効果も期待できるといいます。
相互直通運転は、10両編成で実施する予定。両社では、直通運転区間や運行計画については、両者間や相互直通ネットワーク各社と協議のうえ、改めて知らせるとしています。
有楽町線延伸区間の開業は、2030年代半ばを予定しています。