京都鉄道博物館は、引退した201系の特別展示を実施すると発表しました。

201系は、国鉄時代に登場した通勤型車両。「電機子チョッパ制御」というシステムを採用した省エネ電車として開発され、関東では中央線快速や京葉線など、関西ではJR京都・神戸線や大阪環状線、大和路線などで活躍していました。JR西日本では、2025年3月まで、大和路線で201系を運用してきましたが、3月15日のダイヤ改正を前に、運用を終えています。
今回、京都鉄道博物館で展示されるのは、201系4両。同館本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアにて、5月16日から22日まで展示するということです。
展示に際しては、17日から20日までの間、先頭車1両に「4色ラッピング」をほどこします。201系が過去にまとった塗色を再現するもので、最後まで残った黄緑色、かつて関西で見られた水色、オレンジ色に加え、関東でしか見られなかった黄色も再現するよう。また、先頭部では、可能な範囲でリニューアル工事(N30工事)施行前の姿に近づけるとしています。

このほか、16日から20日までは一部車両の車内を公開。22日には、出線シーン公開を含めた「ありがとうセレモニー」を開催する予定です。さらに、別料金が必要な企画として、17日から20日までは運転台公開、17日、18日には検修社員による有料解説ツアーも開催するとしています。なお、17日と18日は、「有料見学エリアチケット」を販売し、入替制での見学とするとのこと。入館料のみでは見学はできません。