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「えきねっと」で新幹線が3か月前から予約可能に 2025年秋に機能拡充

2025年4月9日(水)10時35分

JR東日本は8日、2025年度内に、ネット予約サービス「えきねっと」などの機能を拡充すると発表しました。

JR東日本の新幹線
JR東日本の新幹線

2025年秋には、えきねっとで「早期予約サービス」を開始。えきねっとでは、これまでは乗車日の1か月前(えきねっと事前予約を除く)から予約可能でしたが、新たに乗車日の3か月前から、座席の確保・購入・決済が可能となります。対象は、JR東日本・JR北海道エリアの一部の新幹線で、「新幹線eチケット」のみの取扱い。また、列車・座席数限定での対応となります。

えきねっとの「早期予約サービス」(イメージ)
えきねっとの「早期予約サービス」(イメージ)

また、列車の運休・遅延が発生した場合の手続きも、乗客自身がえきねっとで操作できるよう、機能が拡充されます。

列車の運休・遅延発生時の対応強化(イメージ)
列車の運休・遅延発生時の対応強化(イメージ)

ダイヤが乱れ、予約していた列車よりも前の列車が、定刻の発車時刻を過ぎてもまだ出発していない場合、先行列車に予約を変更するには、これまでは窓口で手続きする必要がありました。今回の機能拡充では、えきねっとの予約について、発車時刻を過ぎた先行列車の新規購入や予約変更が可能に。また、「トクだ値」などの割引商品を利用している際にも、元の割引を引き継いだまま、乗客自身の手続きで先行列車へと予約変更が可能となります。

ダイヤ乱れ時における列車発車時刻以降の新規購入・変更機能の増強(イメージ)
ダイヤ乱れ時における列車発車時刻以降の新規購入・変更機能の増強(イメージ)
割引を引き継いでの予約変更機能の新設(イメージ)
割引を引き継いでの予約変更機能の新設(イメージ)

また同社は、えきねっとで予約した列車の運休・遅延などが発生した場合、ウェブ上で手数料なしで払い戻す機能を、タイムリーに適用するとしています。これまでも、地震や災害などで列車・路線が長期にわたり運転見合わせとなる場合、また計画運休が決まっている場合には、えきねっとで予約したきっぷについては、えきねっと上で乗客自身の操作により、手数料なしで払い戻すことが可能でした。同社は今後、車両故障や人身事故など、突発的な輸送障害が発生した場合でも、この機能を適用する予定。運休・遅延情報をもとに、タイムリーに乗客自身が操作することで、無手数料で払い戻しできるようになります。

輸送障害発生時の機能拡充は、JR東日本全エリアの新幹線・特急列車(他社へ直通する列車を含む)が対象。いずれも2025年秋のサービス開始を予定しています。

えきねっとと、JR東日本グループのIDサービス「JRE ID」の連携も始まります。既にJRE IDを持つ利用者がえきねっとを初めて利用する場合、JRE IDに登録している情報がえきねっとにも連携され、簡単にえきねっとに会員登録可能に。他のサービスでJRE IDにログイン済みであれば、ID・パスワードの入力不要で、えきねっとにログイン可能となります。また、JRE IDとの連携済みのモバイル Suicaを利用する場合には、新幹線eチケットを利用する際、予約情報とモバイルSuicaとの紐づけがより簡単になるとしています。こちらは2025年9月のサービス開始を予定しています。

訪日外国人旅行客向けのサービスとしては、「Welcome Suica Mobile」と「JR-EAST Train Reservation」の連携を開始。「Welcome Suica Mobile」からチケットレスで指定席の予約が可能となります。

JR東日本では、これらのサービスの開始日や詳細については、決まり次第改めて発表するとしています。また、「さらに、より速く、よりシンプルに新幹線を利用したい」という声に応え、同社は2026年春をめどに、JR東日本エリアの新幹線に特化した新たなサービスの提供も開始する予定だと説明。会員登録や希望の列車・座席を探す手間を最小限に抑え、「乗りたい」と思ったその瞬間に、ストレスなく新幹線チケットを手に入れられるサービスを実現するといいます。

2025年4月9日(水)10時35分更新

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