京阪電気鉄道は13日、QRコード乗車券による片道乗車券を発売すると発表した。

QRコード乗車券は、デジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」にて発売する。スマートフォンで任意の乗車区間を選択し購入することで、画面に表示されたQRコードを改札機にかざし利用できるようになる。対象は、京阪線と石清水八幡宮参道ケーブル。大津線は対象外となる。

鉄道各社では近年、企画乗車券を中心としたQRコード乗車券の導入が進められている。QRコードを活用した片道乗車券による、将来的な磁気乗車券の廃止を表明している事業者もあるが、多くは準備段階となっている状況にある。京阪は、JR各社、大手私鉄の主要路線(新幹線を除く)において、全駅間のQRコード乗車券販売と全駅でのQR対応自動改札を用いた乗車サービスの導入は、今回の事例が日本初だとしている。
QRコード乗車券は、3月17日より発売する。同社では、交通系ICカードを持たない利用者でもキャッシュレスに乗車できるようにすることで、利用者の利便性向上を図ると説明。また、磁気乗車券に使用する紙資源を削減することで、環境対策推進につなげるとともに、将来の磁気乗車券廃止に向けた準備を進めるとしている。