福島交通は10日、鉄道事業(飯坂線)の旅客運賃の上限変更認可申請を東北運輸局に提出した。

改定後の大人運賃は、2キロ以内が180円(現行150円)、9キロ超10キロ以内が430円(現行370円)など。通勤定期、通学定期券の運賃も同様に改定する。平均改定率は、定期外が17.006パーセント、通勤定期が27.237パーセント、通学定期が17.349パーセントとなる。

福島交通は、2023年度においても、輸送人員がコロナ禍前の数字に及ばす、今後も輸送人員の減少が見込んでいるという。そのような環境下で、老朽化設備の更新、動力費や人件費の高騰に対応し、地域の足として安心、安定な鉄道インフラを維持することを目的に、運賃の改定を決めたとしている。なお、同社における運賃の改定は、1992年11月以来、約32年ぶりのこととなる。
運賃の改定は、5月17日を予定している。