JR西日本、大阪メトロは10日、大阪環状線・大阪メトロ中央線弁天町駅などの新施設の供用開始時期を発表した。

4月13日に開幕する「大阪・関西万博」では、中央線は万博会場である夢洲に直結するアクセス路線となるほか、大阪環状線もJRゆめ咲線(桜島線)などとあわせて会場アクセス路線として機能する予定となっている。JR西日本と大阪メトロでは、万博開催に向けた取り組みとして、中央線と大阪環状線の乗り換え駅である弁天町駅の施設改良を進めてきた。
JR西日本では、既存の南北改札の間に位置する場所に、新駅舎を整備。新たに中央南口・中央北口の2つの改札を設置する。また、大阪メトロとの共同事業として、大阪環状線内回りホームと中央線東口改札の間をフラットに結ぶ連絡通路を整備。JR西日本では「内回り改札」を新設するほか、大阪メトロではホーム階と改札階を結ぶ階段を増設する。

弁天町駅の大阪環状線新駅舎や連絡通路は、3月1日に供用を開始する。なお、大阪環状線の既存改札口(北口・南口)は、万博開催期間中は多くの乗り換え利用が発生することから、万博開催期間中はそのまま使用を継続し、終了後に閉鎖するという。


JR西日本はあわせて、JRゆめ咲線桜島駅の「万博臨時出場口」などの供用開始日についても発表した。
桜島駅は、JRゆめ咲線の終点の駅。万博開催期間中は、新大阪駅と同駅を直通する臨時列車「エキスポライナー」が運転されるほか、同駅と会場を結ぶシャトルバスが運行され、JR側の会場アクセス拠点となる。JR西日本では、多くの万博来場者の駅利用を想定し、駅終端側に臨時改札や通路を設けることを発表していた。
臨時改札「万博臨時出場口」は、出口専用の改札で、3月24日に供用を開始する。なお、同出場口は、7時30分から14時まで(利用状況に応じ対応)の営業で、また万博終了後には閉鎖する。