大阪メトロとパナソニック 空質空調社は6日、冷暖房可能な前面開放型の「駅待合ブース」を設置し、実証実験を開始すると発表した。

この待合ブースでは、パナソニックの気流制御技術を活用することで、一般的な個室型待合室のように前面を壁で覆わずに、ブース内の冷暖房を可能とした。夏は冷風を上半身に直接当てることで体感温度を低下させ、冬は温風を足元から吹き出すことで暖かさを感じさせるという。個室型待合室と比べると、扉や中の移動スペースが不要となることで、奥行きを約50パーセント削減。ホーム上の歩行スペースを確保できることから、ホームの狭い場所でも設置が可能になるという。1席あたりの冷暖房の消費電力は、個室型と同等だとしている。

冷暖房が可能な前面開放型の待合ブースは、日本の駅ホームにおいては初の設置になるという。大阪メトロでは、中央線朝潮橋駅の2番線ホームに、この待合ブースを設置。2月7日から9月まで実証実験を実施し、利用者の体感と実際の温度との関係性を検証する。