鉄道コム

東海道新幹線に電圧維持の世界初技術、約3億円の電気料金削減へ

2022年6月16日(木)18時26分

JR東海は16日、新幹線車両によって架線電圧を維持する機能を開発したと発表した。

東海道新幹線N700S
東海道新幹線N700S

架線から走行用の電力を得て走る電車では、高密度なダイヤで列車を運行すると、架線電圧が低下し、列車の安定的な運行に必要な電圧が維持できなくなる。同社ではこれまで、東海道新幹線の変電所を増設したほか、地上電力設備「電力補償装置」21台を設置することで、高頻度運転に対応してきた。

電力補償装置の役割
電力補償装置の役割

今回開発した機能は、N700Sに搭載する主変換装置(直流電車の制御装置に相当する機器)のソフトウェアを改良して実現したもの。列車本数が増えた場合、架線の電流の位相が遅れ、電圧が低下する現象が発生していたが、主変換装置によって電流を制御することで電流の位相遅れを小さくし、架線電圧の低下を抑制する。車両が架線電圧を維持する仕組みは、世界初の技術だという。

電圧低下を抑制する仕組み
電圧低下を抑制する仕組み
N700Sの主変換装置
N700Sの主変換装置

今回開発した機能は、今後、N700Sの一部営業車に順次搭載。2023年2月まで、機能確認試験を実施する。この結果をふまえ、他のN700Sへも同機能の搭載を拡大するという。同社では、東海道新幹線全編成へ同機能の導入が完了すると、約1割の変電所と約半数の電力補償装置が削減できる見込みであるほか、年間約2000万kWhの電力使用量を低減でき、約3億円の電気料金と約1万トン相当のCO2排出量を削減できるとしている。

2022年6月16日(木)18時26分更新

このニュースに関連するブログ記事(新しく書かれた順)

全1件

鉄道コムおすすめ情報

画像

「鉄道イメージ写真」を撮ろう

鉄道を美しく表現するイメージ写真。鉄道写真家の助川康史さんが、鉄道イメージ写真の撮り方を解説します。

画像

105系広島色が復活

宇部線などで活躍する105系の1本が復刻塗装に。7月9日に営業運転を開始。

画像

西九州新幹線試乗会

西九州新幹線の開業を前に、JR九州が試乗会を開催。計12000人を募集。

画像

「DLやまぐち号」運転

「SLやまぐち号」に代わり、「DLやまぐち号」が8月に運転。DE10形とDD51形が登板。

画像

HC85系に展望席が無い理由

先代のキハ85系と異なり、展望席が設定されていないHC85系。その理由をJR東海に聞きました。

画像

7月の鉄道イベント一覧

いよいよ夏到来。7月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

鉄道未来インデックス

  • 箱根登山鉄道鉄道線運賃改定[2022年10月1日(土)~]
  • JR九州 ななつ星車両・コースリニューアル[2022年10月]
  • 肥前山口駅駅名変更[2022年度秋ごろ]
  • 田園都市線旧型車両置き換え完了[2022年]

チェックイン

鉄道コムで過去にニックネームを登録したことがある場合は、そのニックネームでチェックインしてください(パスワードを設定している場合に限ります)。ヘルプ

  • ニックネーム:
  • パスワード: