鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

近鉄、2024年秋に24年ぶりの新型一般車を導入

2022年5月17日(火)14時28分

近畿日本鉄道は17日、2024年秋に新型の一般車両を導入すると発表した。

新型車両(イメージ)
新型車両(イメージ)

新型車両のコンセプトは、「ご利用いただくあらゆる方々に使いやすく、お客さまと地球環境に優しい車両」。車内防犯対策や省エネルギー化、バリアフリー対応を進め、車内の快適性の向上を図っている。

車両の外観は、従来の一般車両からデザインを大幅に変更。近鉄伝統の赤色をより鮮やかにすることで、新しいイメージを創出する。また、先頭車の先頭部には転落防止幌を設置し、ホームから編成連結部への転落を防止する。

車内デザインは、花柄の座席表布や木目調の壁を使用し、明るく優しい印象を創出。座席には、ロングシートとクロスシートの切り換えが可能な「L/C シート」を採用する。また、ベビーカーや大型荷物を持ち込む利用者も着席できる扉横のスペースを、1両あたり2か所設置。同様のスペースの設置は、国内初の事例だという。このほか、多言語表示が可能な扉上の大型液晶ディスプレイの設置、各車両両端への優先座席の設置、車両床面の低床化によるホームとの段差の低減など、バリアフリーに配慮する。

車内イメージ
車内イメージ
ベビーカー利用者の着席イメージ
ベビーカー利用者の着席イメージ

機器面では、新型のVVVFインバータ制御装置を採用することで、従来車両比で消費電力を約45パーセント削減。車内照明や前照灯へのLED照明の採用とあわせ、省エネルギー化を進める。また、車内には防犯カメラを設置し、乗務員や運転指令者が車内状況を確認可能とする。このほか、利用者が個別に扉を開閉できるスイッチを設置し、酷暑時や厳冬期の車内保温を図る。

今回の新型車両は、近鉄の一般車両の新形式導入としては、2000年デビューの「シリーズ21」車両以来、約24年ぶりとなる。同社では、昭和40年代に製造した車両約450両について、利用状況を見極めたうえで、必要分を置き換えるとしている。今回導入する車両は、4両編成10本の計40両。奈良線、京都線、橿原線、天理線へ投入し、以降他路線へも展開するとしている。

2022年5月17日(火)14時28分更新

鉄道コムお知らせ

画像

行きたいエリアに一票を

「青春18きっぷ」で行ってみたいエリアに投票してください。「旅と鉄道」共同企画

鉄道未来インデックス

  • 阪急京都線座席指定サービス「PRiVACE」導入[2024年7月]
  • 阪急2000系・2300系導入[2024年夏]
  • 駒沢大学駅リニューアル工事竣工[2024年夏]
  • 相鉄ゆめが丘駅リニューアル工事完成[2024年夏ごろ]
  • 津山駅リニューアル工事完了[2024年夏ごろ]
  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

西武「2色塗り」復刻

2000系1本を対象に、1961年まで使用のデザインでラッピング。ただし先頭部のみ。

画像

特別仕様車イベント走行

銀座線1000系特別仕様車で実施。車内照明の色味変更や「予備灯」点灯でレトロ感を演出。

画像

渋谷駅新駅舎7月開業

渋谷駅南側の新駅舎が、7月21日に一部供用開始。駅南側の「新南改札」が新駅舎に移転。

画像

京急ファミリーフェスタ

5月26日、久里浜工場にて開催。子ども向けのイベントが中心で、今年度は親子限定の事前申込制。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。本年度も鉄道コムをよろしくお願いします。鉄道旅行や撮影の計画は、イベント情報から。