鉄道コム

名鉄、ドローンによる鉄道構造物の点検業務を開始へ

2022年3月22日(火)15時35分

名古屋鉄道は22日、鉄道構造物の定期点検業務においてドローンの活用を開始すると発表した。

ドローンの活用は、名鉄グループ中期経営計画「Turn-Over2023~反転攻勢に向けて~」の重点テーマである「交通事業の構造改革」のうち、「新技術の活用等による業務効率化」の一環によるもの。現状、高架橋や橋りょうなどの鉄道構造物は、2年ごとの定期点検(通常全般検査)を係員の目視で実施しているが、足場や高所作業車の手配時間や係員の安全対策が必要となる。そこで、点検作業の時間短縮や係員の安全確保につなげるため、作業の一部をドローンによる撮影画像の確認に置き換えることを決めたという。

ドローン導入前後の点検作業の違い
ドローン導入前後の点検作業の違い

点検方法は、同社の係員がドローンを操縦し、目視が困難な箇所を撮影した画像や動画をリアルタイムで閲覧。構造物の異常を確認するというもの。操縦担当の係員は、同社が運営する「名鉄ドローンアカデミー」にて必要な知識や操縦スキルを取得する。自社運営のドローンスクールによる操縦士の育成から実際の運用までワンストップの体制を構築するのは、鉄道会社では国内初となる見込みだとしている。

ドローンを使う点検作業のイメージ
ドローンを使う点検作業のイメージ
点検作業中のドローン(イメージ)
点検作業中のドローン(イメージ)

ドローンによる点検業務は、2022年4月22日以降の定期点検より、各線にて順次導入する。

2022年3月22日(火)15時35分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 神戸市西神車庫廃止[2025年度初頭]
  • 東海道本線静岡エリアお客様サポートサービス導入[2025年6月ごろ]
  • リニア・鉄道館ドクターイエローT4編成展示開始[2025年6月頃]
  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 舞浜リゾートライン二次元コード乗車券導入[2025年夏以降]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

東海道新幹線に「半個室」

東海道新幹線に、発表済みの「個室」とは異なる「半個室」を投入。2027年度中に導入予定。

画像

違う車両のエキスポライナー

323系による特別使用車が使われれると発表されていた「エキスポライナー」。しかし平日朝には別の形式が使用されています。

画像

実は特殊仕様の中央グリーン車

中央線快速に導入されたグリーン車は、実は他路線の車両とは異なる特殊仕様。その中身とは?

画像

阪神新型「3000系」導入発表

座席指定サービスにも対応、2027年春にデビュー予定。既存急行用車両も色を順次変更へ。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。