鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

JR東、ドライバレス運転に向け障害物検知システムの走行試験を実施へ

2022年2月8日(火)16時36分

JR東日本は8日、ドライバレス運転の実現に向け、2022年度中にカメラと画像処理装置の走行試験を実施すると発表した。

JR東日本では、列車の安全性向上や将来のドライバレス運転で必要となる技術として、ステレオカメラよる障害物のリアルタイムな自動障害物検知システムを、同社研究開発センターの先端鉄道システム開発センターで開発している。

障害物検知システムの概要
障害物検知システムの概要

障害物検知システムでは、車両の前方に搭載した2台のカメラ画像から、画像処理装置がステレオカメラの技術を用いて画像を解析。物体までの距離を計算することで、列車が走行する線路内の障害物をリアルタイムに検知する。自動車で実用化されている同様のシステムに対し、より遠方までの距離計算を可能としたほか、鉄道車両に適した専用カメラの開発により、車両の揺れの影響が少ない画像を得ることで、障害物の誤検知を削減。また、明るさの変化に対応できる画質調整や、カメラと画像処理装置での機能分担による検知処理速度の向上も実現した。

画像解析による距離の計算
画像解析による距離の計算

同社では、車両に適したカメラの開発や画像処理の精度向上を目的に、2020年2月より首都圏で走行試験を実施していた。2022年度にはカメラと画像処理装置の小型化開発に取り組みを行い、走行試験を実施。2023年度以降は、営業列車へシステムを搭載し、通常走行時のデータの蓄積、機能改善を継続する。JR東日本では、首都圏におけるさまざまな場所で試験を進め、さらなる性能向上に向けた開発を継続することで、本システムを安全性向上につながる乗務員の運転支援やドライバレス運転に適用することを目指すとしている。

2022年2月8日(火)16時36分更新

鉄道コムお知らせ

画像

行きたいエリアに一票を

「青春18きっぷ」で行ってみたいエリアに投票してください。「旅と鉄道」共同企画

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

京急ファミリーフェスタ

5月26日、久里浜工場にて開催。子ども向けのイベントが中心で、今年度は親子限定の事前申込制。

画像

東海道新幹線に「個室」

東海道新幹線にグリーン車以上の「個室」設置へ。1編成2室設置、2026年度中に提供開始予定。

画像

スタートレイン計画

JR北海道が「赤い星」「青い星」導入計画「スタートレイン計画」を発表。2026年春デビュー。

画像

東武の新型「80000系」

野田線用の新型車両。2025年春より5両編成25本を導入。一部中間車は60000系から転用。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。本年度も鉄道コムをよろしくお願いします。鉄道旅行や撮影の計画は、イベント情報から。