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BRTに観光車両導入、気仙沼線・大船渡線

2014年2月21日(金)18時30分

観光型BRT車両(上・中)、電気BRT車両(下)(イメージ)
観光型BRT車両(上・中)、電気BRT車両(下)(イメージ)

JR東日本仙台支社と盛岡支社は21日、気仙沼線と大船渡線の各BRT(バス高速輸送システム)に観光型BRT車両を、また気仙沼線BRTに電気BRT車両を導入すると発表した。

観光型BRT車両は、BRTの暫定運行開始時に導入した中古車両を活用。気仙沼線と大船渡線の各BRT路線に1両ずつ導入する。各車両とも大きな側窓と天窓、窓向きの座席を設け、眺望を楽しめるようにするほか、運転席からの展望や観光情報を流すモニターを設置。グループ利用者向けにボックスシートも設ける。車両外観は、各線で異なる設定に。気仙沼線向け車両は、緑色を基調に、魚や植物などの図柄をパッチワーク状に配するデザイン。大船渡線向け車両は、濃い青色を基調に、白波、海沿いの岩、鳥、魚を表現。テーマは、気仙沼線車両が「おでかけ『旅』」、大船渡線車両が「三陸の『海』」で、車内の床や内装も、各テーマにあわせたデザインにする。

電気BRT車両は、いすゞ製の中型路線バス車両「エルガミオ」をベースに新造。気仙沼線BRTの本吉~気仙沼間(21.5キロ)で運行する。小型自家用電気自動車約2.5台分の充電式リチウムイオン電池を搭載し、外部から充電。電池でモーターを回転させて走行し、本吉~気仙沼間を1回の充電で走る。また、屋根上のソーラーパネルからの電力、ブレーキから得られる回生エネルギーも活用する。車内にはモバイル充電用のUSBコンセントを設置するほか、災害時に100ボルトの電力供給が可能なコンセントも装備する。走行状態などを表示するモニターも車内に設置する。車両外観は、BRTの赤、三陸の海の流れ、電気自動車(EV)のイメージなどをモチーフとする。国土交通省の「地域交通グリーン化事業」の支援により導入し、3月上旬から走行試験と試運転を行う。電気自動車による定期路線バスが20キロを超えて運転する事例は少ないため、今後営業運転をしながら、技術的検証を進める予定。

観光型BRT車両、電気BRT車両とも、運行開始日とダイヤは別途発表するとしている。

2014年2月21日(金)18時30分更新

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