駆け抜けた名列車

急行「能登路」 - 40年以上走り続けた能登半島の看板列車

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能登半島方面への観光列車として名を馳せた「能登路」。キハ58系による8連の編成も見られた。七尾線能登二宮~良川間 1983年5月 写真=RGG

1960(昭和35)年、それまで北陸本線金沢~七尾線輪島間で運転していた快速が準急に格上げされ、能登半島や石川県北部の旧国名にちなみ、「のとじ」と命名された。その後、七尾線、能登線に準急「そそぎ」「つくも」「へぐら」も設定される。そして64(昭和39)年、これら四つの準急の名称が、漢字表記の「能登路」に統一され、普通列車として能登線蛸島まで乗り入れる付属編成が設定された。車両はキハ55系とキハ58系を使用。以来、能登半島を象徴する列車として君臨する。

66(昭和41)年には、運転距離により急行「能登路」と準急「つくも」に分かれるが、その態勢は68(昭和43)年に解消。全列車そろって急行「能登路」となる。この時点で、輪島、珠洲、蛸島行きを合わせ、5往復を運転。急行「ゆのくに」「のりくら」との併結も行われている。その後も増発され、78(昭和53)年には不定期を含め下り9本、上り10本にまで成長した。

しかし、これをピークに本数は減少に転じ、91(平成3)年の七尾線電化後は、気動車による奥能登直通列車と415系による電化区間のみの列車の、2本立てとなる。さらに衰退は進み、2001(平成13)年からはキハ58系2連による金沢~珠洲間1往復のみとなり、それも翌年に廃止となった。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第48号(小浜線・舞鶴線・七尾線・氷見線・城端線・越美北線)

2010年6月15日(火)発売

第48号の表紙画像
朝日新聞出版発行

  • ● 懐かしい鉄道風景探しの旅 風格漂う港町・敦賀から 若狭湾に沿って走る
  • ● クロニクル 地元の費用負担で電化実現への歴史
  • ● 駆け抜けた名列車 急行「能登路」、特急「ゆぅトピア和倉」
  • ● 往年の車両たち/C56形蒸気機関車ほか
  • ● 今を走る車両/681系電車、125系電車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/時刻表の歴史
    • 評伝・鉄道の人/持田 豊

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