駆け抜けた名列車

特急「みずほ」 - 「はやぶさ」の補完列車として走り続けた寝台特急

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熊本駅に到着した一般形客車時代の「みずほ」。スハフ43形+10系寝台車主体の編成であった。1961年 写真=宮内明朗

高度経済成長で輸送需要が増大していた1961(昭和36)年、特急「はやぶさ」を補完する夜行特急が東京~熊本間に新設され、「みずみずしい稲の穂」という意味を持つ、日本らしい「みずほ」という名が付けられた。この列車は当初不定期で一般形客車を使用したが、翌年定期化、63(昭和38)年には晴れて20系に置き換え、付属編成を大分行きとした。しかし翌年には大分行きが「富士」として独立、「みずほ」は東京~熊本間の単独運転に戻る。

72(昭和47)年からは、分割運転が容易な14系客車に置き換えられ、75(昭和50)年には付属編成を長崎行きとした。この態勢で、84(昭和59)年までにB寝台を2段式に改造するとともに、4人用B寝台個室「カルテット」も導入。しかし、その後は利用客減少が続き、94(平成6)年、東京~九州間ブルートレインの列車名としては初めて、廃止に追い込まれた。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第18号(鹿児島本線・香椎線)

2009年11月2日(月)発売

第18号の表紙画像
朝日新聞出版発行

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  • ●追憶の廃線 鹿児島本線旧線(現・肥薩おれんじ鉄道)、甘木線、勝田線、室木線、矢部線、芦屋線、大蔵線、小倉裏線
  • ●駆け抜けた名列車 特急「はやぶさ」、特急「みずほ」、特急「明星」ほか
  • ●往年の車両たち C59形蒸気機関車、ナハネフ22形客車ほか
  • ●今を走る車両 783系電車、811系電車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/ブルートレイン
    • 評伝・鉄道の人/ヘルマン・ルムシュッテル

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