駆け抜けた名列車

準急「ちどり」 - 老舗の陰陽連絡列車

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キハ55形の投入により快速から準急に格上げされた「ちどり」。写真はキハ55 189ほか4連の編成。山陰本線米子機関区 1965年頃 写真=友田雅之

まだ道路網が整備の途上にあった時代、出雲坂根のスイッチバックで峠を越す木次線は陰陽連絡の重要なルートだった。1953(昭和28)年に米子~広島間、木次線経由の客車による臨時快速が登場した。名前は「ちどり」。55(昭和30)年には2往復目が夜行で追加され、これは「夜行ちどり」となった。

そして59(昭和34)年、キハ55形とキロハ18形の準急に、さらにキハ58系への置き換えなどの変化の後、66(昭和41)年に急行へ格上げされた。

その後も本数増強、一部の鳥取への延長などがあったが、80(昭和55)年に夜行が廃止され、さらに90(平成2)年には備後落合~広島間に短縮。「ちどり」の由来となった松江城の別称「千鳥城」とは縁がなくなるが、名称は存続する。しかし、それも2002(平成14)年までのこと。急行「みよし」への統合で「ちどり」は終焉を迎えた。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第33号(木次線・境線・芸備線・呉線・可部線・福塩線・三江線)

2010年2月23日(火)発売

第33号の表紙画像
朝日新聞出版発行

  • ●懐かしい鉄道風景探しの旅 神話のふるさと・奥出雲に分け入って進む、かつての陰陽連絡線
  • ●クロニクル スイッチバックとトンネルによる勾配克服の歴史
  • ●駆け抜けた名列車 急行「安芸」、準急「ちどり」
  • ●往年の車両たち C62形蒸気機関車、クモハ12形電車ほか
  • ●今を走る車両 キハ47形気動車「瀬戸内マリンビュー」ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/気動車の系譜
    • 評伝・鉄道の人/松本清張

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