駆け抜けた名列車

特急「まつかぜ」 - 山陰路を縦断した沿線待望の特急

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山陰本線の代表的特急「まつかぜ」。登場時はキハ80系が充当され、最大13両編成で運転された。和田山駅 1978年9月 写真=稲谷行典

1961(昭和36)年10月、山陰本線に初の特急が登場した。それは、京都~松江間を福知山線経由で1往復設定された「まつかぜ」。松風吹く日本海沿いのルートにふさわしい名前で、キハ80系気動車6連が使用された。山陽本線に比べ近代化が大幅に遅れていた山陰本線において、特急の運転開始は画期的で、豊岡と城崎が繰り広げた激しい停車駅の誘致合戦は、語り草となっている。これは、下りを城崎、上りを豊岡停車として決着したが、後に上下とも豊岡停車に改められた。

「まつかぜ」は大人気となり、64(昭和39)年には一気に博多まで延長。編成も段階的に増強され、72(昭和47)年には13連にまで成長(米子以西は7連)。また、この時、新大阪~浜田間の1往復を加え(「やくも」を改称)、2往復態勢となっている。

しかし、その後は衰退が始まり、京都発着から大阪、新大阪発着への変更、編成短縮、そしてキハ181系化といった変化の末、86(昭和61)年に廃止。その後、2003(平成15)年、「スーパーまつかぜ」として、この名が復活するのである。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第14号(山陰本線)

2009年10月6日(火)発売

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朝日新聞出版発行

  • ●懐かしい鉄道風景探しの旅
  • ●クロニクル山陰本線 山陰縦貫までの延伸の歴史
  • ●駆け抜けた名列車/特急「出雲」、急行「だいせん」ほか
  • ●往年の車両たち/DD54形ディーゼル機関車ほか
  • ●今を走る車両/183系電車、285系電車、キハ187系気動車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/日本鉄道建設公団
    • あの日の小景/日付印字機
    • 評伝・鉄道の人/井上 勝

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