駆け抜けた名列車

急行「だいせん」 - 多彩な車種で親しまれた山陰を代表する列車

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余部橋梁を渡るキハ58系急行「だいせん」。同列車は昼行および夜行急行として親しまれたが、特急化や高速バスの台頭による夜行列車の衰退により姿を消した。鎧~餘部間 1982年4月 写真=高木英二(RGG)

山陰を代表する名山、伯耆大山にちなんだ「だいせん」は、まず、1953(昭和28)年に岡山~松江間、伯備線経由の快速として登場。58(昭和33)年には京都~大社(現・廃止)間、伯備線経由の急行に。そして68(昭和43)年、大阪起点で福知山線、山陰本線経由の急行として新たなスタートを切る。当初は、キハ58系気動車による定期昼行が大阪~益田間(付属編成が大社へ乗り入れ)と大阪~松江間の各1往復、客車による夜行が大阪~大社間に定期と季節各1往復(ともに出雲市~大社間は下りのみ)という布陣だった。その後、昼行の1往復化ののち、78(昭和53)年には再び昼行2往復、夜行2往復(うち1往復は季節)という態勢になる。この時、夜行は従来の旧型客車から、定期が特急から格下げの20系、季節が12系に置き換わるが、2年後には季節の夜行は廃止(臨時化)される。

さらに86(昭和61)年、宝塚~福知山~城崎(現・城崎温泉)間の電化完成に伴う列車体系見直しで、昼行は廃止。夜行は14系寝台車と12系座席車の混合編成による大阪~出雲市間の運転となったが、低運賃の高速バスとの競合で苦戦を強いられ、99(平成11)年からはキハ65形のリゾート列車用改造車「エーデル」の2連に。そして2004(平成16)年、廃止となった。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第14号(山陰本線)

2009年10月6日(火)発売

第14号の表紙画像
朝日新聞出版発行

  • ●懐かしい鉄道風景探しの旅
  • ●クロニクル山陰本線 山陰縦貫までの延伸の歴史
  • ●駆け抜けた名列車/特急「出雲」、急行「だいせん」ほか
  • ●往年の車両たち/DD54形ディーゼル機関車ほか
  • ●今を走る車両/183系電車、285系電車、キハ187系気動車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/日本鉄道建設公団
    • あの日の小景/日付印字機
    • 評伝・鉄道の人/井上 勝

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