駆け抜けた名列車

特急「日本海」 - 60年の歴史を持つ日本海縦貫線のスター

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敦賀駅で発車を待つ20系客車時代の特急「日本海」。後に2往復となり函館乗り入れも果たしたが、現在は24系による1往復のみに。1975年2月 写真=RGG

日本海に沿って走る列車にふさわしいこの列車名は、1950(昭和25)年に大阪~青森間の客車急行に初めて付けられた。客車はスハ43系や10系などを使用したが、68(昭和43)年、大阪~青森間に新設された寝台特急にこの名称を譲る。そして従来からの急行は「きたぐに」と改称した。

寝台特急として生まれ変わった「日本海」には20系客車を使用、これに対応したEF70形1000番台も用意され、昼行特急「白鳥」とともに、日本海縦貫線のスターとして君臨していく。75(昭和50)年には、米原経由から湖西線経由に改められるとともに、客車が14系寝台車化され、合わせて14系座席車による不定期1往復も追加された。不定期列車は翌年には24系25形化され、78(昭和53)年には定期化、同時にもう1往復は24系24形に置き換えられた。そして82(昭和57)年からは2往復とも24系25形となり、88(昭和63)年の青函トンネル開業後は1往復が函館まで延長される。しかし、21世紀になると勢いが衰え、2006(平成18)年には函館乗り入れが廃止され、さらに08(平成20)年には1往復に縮小された。なお「きたぐに」となった急行は、使用客車が10系主体から14系に代わった末、583系電車化され、現在は大阪~新潟間の運転となっている。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第13号(北陸本線)

2009年9月29日(火)発売

第13号の表紙画像
朝日新聞出版発行

  • ●懐かしい鉄道風景探しの旅
  • ●クロニクル北陸本線 改良を重ねた本州横断線の歴史
  • ●駆け抜けた名列車/特急「日本海」、特急「白鳥」
  • ●往年の車両たち/E10形蒸気機関車、キハ80系気動車ほか
  • ●今を走る車両/681系電車、683系電車、475系電車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/民衆駅
    • あの日の小景/懐中時計
    • 評伝・鉄道の人/髙橋善一

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