駆け抜けた名列車

急行「まりも」 - 3度の生涯を送った道東への急行

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DD51形牽引による急行「まりも」。14系座席車3両+14系寝台車3両という編成の頃の写真である。根室本線庶路~大楽毛間 1987年6月 写真=宮内明朗

「まりも」という列車名は阿寒湖の特別天然記念物に由来し、1951(昭和26)年に函館~釧路間、小樽経由の客車急行で登場。函館本線内を昼行、根室本線内を夜行で走り、57(昭和32)年からはC62形が函館~小樽間を牽引している。65(昭和40)年には札幌で分離し函館側を「ていね」、釧路側を「まりも」に。さらに68(昭和43)年に「狩勝」に改称された。

こうして「まりも」の名は一時消えたが、81(昭和56)年に石勝線経由の根室本線直通急行として復活。この時点で、気動車による昼行と客車による夜行があったが、前者は85(昭和60)年に特急格上げで「おおぞら」となり消滅。夜行は、客車を10系寝台車やスハ45形などから、14系(座席および寝台の耐寒・耐雪改造500番台)に改め、93(平成5)年まで存続した。

その後、2001(平成13)年から183系気動車と14系寝台客車併結による夜行特急で「まりも」が復活するが、定期から多客時の臨時に変更のうえ、08(平成20)年に廃止された。

文・松尾彦孝

<週刊朝日百科>歴史でめぐる 鉄道全路線 国鉄・JR

第19号(根室本線・富良野線)

2009年11月10日(火)発売

第19号の表紙画像
朝日新聞出版発行

  • ●懐かしい鉄道風景探しの旅 十勝平野を抜け根釧台地へ 日本最東端444キロの鉄路
  • ●クロニクル根室本線 道東開拓の原動力の歴史
  • ●駆け抜けた名列車 特急「おおぞら」、急行「狩勝」、急行「まりも」ほか
  • ●往年の車両たち D51形蒸気機関車、キハ80系気動車ほか
  • ●今を走る車両 キハ183系気動車、キハ283系気動車ほか
  • 【連載】
    • 鉄道史の舞台/赤字ローカル線問題
    • 評伝・鉄道の人/石川啄木

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