鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

大正生まれの「日本一の車両」に乗車! 北陸の観光路線でレア車両によるツアー列車運転へ

2024年8月10日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

黒部峡谷鉄道では、8月25日、9月7日、8日の3日間、ツアー企画「凸型機関車とハ型客車で巡る途中下車の旅」の第2弾を開催します。

黒部峡谷を走るトロッコ電車を運行している黒部峡谷鉄道では、一般の旅客列車を、箱型の電気機関車と、1000形や2500形といった長めの客車で運転しています。同社が今回開催するツアーでは、数少なくなった旧型の「凸型機関車」と、小型の「ハ型客車」によるツアー専用列車に乗車できます。いずれも一般乗客向けの列車で走ることはほぼなく、乗車できる貴重な機会となります。

黒部峡谷鉄道の凸型機関車(画像:黒部峡谷鉄道)
黒部峡谷鉄道の凸型機関車(画像:黒部峡谷鉄道)

このツアー列車で乗車できるハ形は、1925年(大正14年)にデビューした車両。もとは貨車として製造されたのだといいます。全長は約4.2メートルで、同社の主力客車である1000形(約7メートル)よりも車体が短いのが特徴。同社では、民営鉄道の旅客車両としては、現役最古、全長最小、最軽量、最少定員の4部門で日本一だとしています。

ツアーで乗車できるハ形。現役最古、全長最小、最軽量、最少定員の4部門で日本一だといいます(画像:黒部峡谷鉄道)
ツアーで乗車できるハ形。現役最古、全長最小、最軽量、最少定員の4部門で日本一だといいます(画像:黒部峡谷鉄道)

ツアー専用列車の運転区間は、宇奈月~猫又間の往復。途中の一部区間では、先行する列車に乗車して先回りし、駅に到着するツアー列車を撮影するプランも選択可能です。また、今回のツアーでは、一区間に限り、工事専用列車の乗車も選択できるとのこと。この専用列車は、乗車する客車自体は一般旅客列車のものと大きく変わりませんが、こちらも一般旅客は通常乗車できない、珍しい列車です。

なお、黒部峡谷鉄道では、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響で、今シーズンは猫又~欅平間の全面運休が決まっています。

 

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

開業時車両の復刻ラッピング

開業60周年を迎えた東京モノレールが、復刻ラッピング車の運転を開始。こだわりが見えるその車両をご紹介します。

画像

西武車両の「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は西武編です。

画像

ニコン「Z6III」の実力とは?

ニコンのスーパーミドル機「Z6III」。新型カメラのその実力を、プロ鉄道カメラマンの助川康史さんがご紹介します。

画像

キヤノン「EOS R5 Mark II」を試す

8月末に発売されたキヤノン「R5 MarkII」。その鉄道写真撮影における実力とは?

画像

9月の鉄道イベント一覧

まだまだ暑くても、季節は秋に突入。9月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。