京都鉄道博物館は6日、JR西日本の「DEC741」を特別展示すると発表しました。
京都の梅小路公園近くにある京都鉄道博物館では、営業線(旅客列車などが走る線路)と館内の線路が繋がっていることから、現役車両などを期間限定で特別展示する催しを、たびたび開催しています。
今回展示が発表されたのは、「総合検測車」という分類の車両であるDEC741。DECは「デック」と読み、ディーゼルエンジンを用いて発電した電気で走る、電気式気動車であることを示します。このDEC741は、電気設備や線路設備などを走行しながら検査・測定できる車両で、機能は異なりますが、新幹線の「ドクターイエロー」のような存在です。
この車両の特徴は、屋根上にズラリと並んだカメラ。沿線の電柱や信号機、がいしなどを撮影し、そのデータをAIが解析することで、設備の状態を確認するための装置です。カメラの数は、なんと50台も。そんな異様である見た目のDEC741ですが、今回特別展示される場所では、車両を上から観察できるスペースがあるため、普段はじっくりと見られない部分を、しっかり見学できます。
京都鉄道博物館でのDEC741の特別展示は、2024年12月27日から2025年1月3日まで。展示箇所は、本館1階の「車両のしくみ/車両工場」エリアです。