ついにスマホ版が登場、デジタル JR時刻表 Lite

ついにスマホ版が登場、デジタル JR時刻表 Lite

デジタル JR時刻表 Lite1月版写真
 新たな鉄道趣味のツールとして浸透しつつあるタブレット端末用アプリ「デジタル JR時刻表」のスマートフォン版が、この冬、ついに登場する。

 「デジタル JR時刻表」は、月刊誌「JR時刻表」の読みやすさを残しつつ、電子端末ならではの利便性を加えたアプリだ。これまでは、画面の大きいタブレット端末のみにしか対応していなかったが、このたび「デジタル JR時刻表 Lite」の名称で、スマートフォン版が登場する。スマートフォン版のリリースに合わせ、タブレット版「デジタル JR時刻表」は、「デジタル JR時刻表 Pro」と名称を変更する。

 スマートフォン版では、画面が小さい端末の特性にあわせて、新たな機能も追加されている。価格面でも利用しやすくなった、スマートフォン版「デジタル JR時刻表 Lite」を紹介する。

協力:交通新聞社

見慣れた「時刻表」がスマホで見られる

 タブレット版「デジタル JR時刻表 Pro」の特長は、JRのみどりの窓口でも採用されている月刊誌「JR時刻表」のデータが、馴染みのある時刻表形式で見られることだ。スマートフォン版「デジタル JR時刻表 Lite」でも、各列車の表示欄に、列車番号、列車名などの情報とともに、各駅の発車時刻が表示され、違和感なく閲覧できる。「Lite」という名称がつけられているが、小型版時刻表のようにデータが省略されているわけではない。大型版時刻表である「JR時刻表」と同様に、主要駅の番線や到着時刻、運転日による時刻変更などの情報も漏れなく表示される。また、アプリには「MY LINE 東京時刻表」のデータも収録されており、JR全線の全列車だけでなく、首都圏の私鉄・地下鉄路線の時刻表に対応。活用する機会が多いアプリになっている。

 「時刻表」としての表示機能のほかにも、経路検索や運行情報など、便利な機能がついている。経路検索(乗り換え案内)機能は、関西の私鉄や全国の高速バス・フェリーも含めて、全国の鉄道路線に対応。さらにスマホ版では「青春18きっぷ」で乗車できる列車のみを対象にした検索機能も追加されており、普通列車のみ利用したいというニーズも満たしている。全国の運行情報の表示機能もついており、経路検索や時刻表機能とあわせて、日常的に使えるアプリといえる。

時刻表表示画面。列車番号や編成マークも表示 時刻表表示画面。列車番号や編成マークも表示

メニューは見やすくアイコンで一覧表示 メニューは見やすくアイコンで一覧表示

【ここが利用しやすいスマホ版】

1ヶ月の料金はキャンペーン価格で250円!
7日間120円の短期利用もできる

 スマートフォン版「デジタル JR時刻表 Lite」の利用料金は、自動継続1ヶ月が360円。当面の間はキャンペーン価格で、自動継続1ヶ月が250円で提供される。日常的に使うスマホに対応しただけでなく、価格面でも手軽に利用できるのが嬉しい。

 「旅行や出張に行く際にだけ活用したい」という場合、7日間の期間限定で120円のプランもある。7日間プランでも、機能制限があるわけではなく、「Lite」のすべての機能が利用できる。ジュース1本分程度の料金で、最新版の時刻表を持ち歩けるのだから、旅行や出張時には積極的に活用したいアプリだ。

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計画時にも行動時にも時刻表アプリが活躍

 2016年はどこへ旅行しようか、といろいろ考えていらっしゃる鉄道ファンの方が多いのではないだろうか。2016年における鉄道の一大イベントは、3月26日の北海道新幹線の開業。新幹線の開業により、北海道と本州を結ぶ在来線列車や、道南の運行形態も様変わりする。新幹線開業直前に、在来線に乗りに行きたい、在来線を撮りに行きたい、という人もいらっしゃるだろう。

イメージ写真 旅行の計画の際に、「デジタル JR時刻表 Pro」や「デジタル JR時刻表 Lite」(以下、「デジタル時刻表」)が役に立つ。例えば、春のダイヤ改正で廃止される急行「はまなす」に、東京から乗りに行くとしよう。調べ方はいろいろあると思うが、手っ取り早いのは経路検索(乗り換え案内)機能だ。出発地に東京駅、経由地に「はまなす」始発駅の青森駅、目的地に「はまなす」終点の札幌駅、到着時刻を朝方にしておけば、新幹線「はやぶさ」と急行「はまなす」のルートが一発で表示される。ここまでは他の乗り換え検索サービスでも利用できるが、「デジタル時刻表」が便利なのは、この経路検索結果から路線別の時刻表を見ることができることだ。新幹線「はやぶさ」を何本か前に乗って、青森駅で食料を調達したり、急行「はまなす」をゆっくり撮影したりする時間を増やすなどが、時刻表なら簡単に調べられるため便利だ。

経路検索結果。時刻表ボタンをタップすれば当該列車が運転する路線の時刻表を表示できる 時刻表表示画面。当該の列車や駅の背景色を変えて表示されるため見やすい。 経路検索結果。時刻表ボタンをタップすれば当該列車が運転する路線の時刻表を表示できる 時刻表表示画面。当該の列車や駅の背景色を変えて表示されるため見やすい。
【ここが利用しやすいスマホ版】

始発から終電まで一瞬!
スライダーを使って簡単移動

 「デジタル JR時刻表 Lite」では、画面が小さいスマートフォンでの利用を考慮して、「スライダー」機能により、時刻表表示画面を左右に素早く移動できる機能がつけられている。この機能を使えば、何度もスクロールして画面を移動する必要がなく、スライダーの位置で見当をつけて、見たい時間帯に簡単にアクセスすることができて便利だ。スライダーは、画面を長押しすると現れる。スライダー表示のわずかな範囲で移動させるだけで、始発から最終列車まで簡単に移動できる。

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イメージ写真 旅行当日にも、「デジタル時刻表」が役立つ。旅行先で列車を撮影する際、いつ、どの順序で、どんな列車が現地を通るのかを知って、タイミングをあわせることが大事だ。そんなとき、アプリの3つの機能が役立つ。1つ目は、紙の時刻表ではできない並び換えの機能だ。撮影ポイント近くの最寄り駅を設定することで、その駅を基準に列車が通る順で並び替えて表示してくれる。優等列車が普通列車を追い越す路線では、実際の走行順と、時刻表の並び順が違うことがあるが、この機能を使えば、列車の並び順が前後することはない。2つ目は、日付を指定して時刻表を表示できる機能だ。臨時列車や当日のみの時刻変更にも対応しており、「運転日注意」などを気にする必要がなくなる。3つ目は、スマホ版の画面下に表示されるボタンから、「上り」「下り」を簡単に切り替えられる機能だ。紙の時刻表では、両方向の列車でページが変わることが多く、調べるのがだんだん面倒臭くなってしまうが、スマホでは同時間帯の反対列車をすぐに表示してくれる。これらの機能を使えば、撮影すべき列車を撮り逃すミスはなくなりそうだ。

紙の時刻表ではできない並び換えの機能 紙の時刻表ではできない並び換え機能

画面下に表示されるボタンから、「上り」「下り」を簡単に切り替えられる 画面下に表示されるボタンから、「上り」「下り」を簡単に切り替えられる

【デジタルならではの機能】

いまどこ走ってる?
GPSで最寄り駅を路線図に表示

 特急列車で旅行している際、「いまどのあたりを走っているのだろう?」と気になるものだ。そんな際に役立つのが、端末のGPS機能を使って最寄り駅を表示してくれる機能だ。それも、紙の時刻表で見慣れた路線図内に示してくれるのだ。次の主要駅はどこか、目的地まであと何駅かなど、馴染みのある路線図ならわかりやすい。路線図はスクロールさせて自由に他の場所を見ることができる。画面が小さいスマートフォン版ならではの機能だが、全画面表示にさせると、スクロール中は画面の右上に、どのエリアを拡大しているかを示すミニマップも現れ、さらにわかりやすい。

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iOS版は2015年12月25日からダウンロード可能

「デジタル JR時刻表 Lite」のiOS版(iPhone向け)は、2015年12月25日(金)から提供されている。
App Storeからダウンロードできる。

AppStore

Andoridスマートフォン対応の「デジタル JR時刻表 Lite」も、2016年1月末から提供が予定されている。

【スマホ版とタブレット版の比較】

スマホ版の「Lite」とタブレット版の「Pro」のアプリの違いをまとめた。使う端末や機能にあわせて選びたい。

名称 デジタル JR時刻表 Lite デジタル JR時刻表 Pro
対応端末 スマートフォン端末 タブレット端末
価格 360円 / 1ヶ月(自動継続)
→2017年1月31日まで250円
120円 / 7日
960円 / 30日
5,400円 / 180日
9,800円 / 365日
対応 iOS / Android(1月末提供予定) iOS / Android
収録時刻表 「JR時刻表」「MY LINE 東京時刻表」 「JR時刻表」「MY LINE 東京時刻表」
データ通信 必要(地図など一部は不要) 不要(経路検索など一部は必要)
運行情報
列車の絞り込み 種別、列車名のみ 種別、列車名、行先、停車駅など
並び替え設定
時刻表駅表示設定 表示列車の停車駅の時刻のみ表示 路線の各駅の発着時刻を表示可能
複数路線表示 ×
GPS最寄駅検索
(路線図・経路検索)

(路線図のみ)
18きっぷ経路検索 ×
駅発車時刻案内
駅構内図 ×
JRバス&会社線 ×
トクトクきっぷ案内 ×
JRの営業案内 △(一部のみ)
編成表・席番図 △(一部のみ)
JRニュース △(一部のみ)

なお、「Lite」で新たに搭載された機能は、順次「Pro」にも移植予定とのこと。
タブレットユーザーにとっては耳寄りな情報だ。