鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

JR東海、新たな降雨運転規制を導入

2020年5月18日(月)14時20分

土石流発生危険度評価システムの概要
土石流発生危険度評価システムの概要

JR東海は15日、在来線に新たな概念に基づいた降雨運転規制を導入すると発表した。

同社では、駅などに設置した147か所の雨量計を用い、降雨量が規制値に達した際に徐行や列車抑止を実施することで安全を確保している。同社が新たに導入する降雨運転規制では、「土壌雨量」と「土石流発生危険度評価システム」を用い、より一層の安全確保を目指す。

土壌雨量を用いた運転規制は、土壌中に浸み込んでいる水分量を考慮するもの。現在は過去1時間の降雨量「時雨量」と、降り始めからの単純な累積の「連続雨量」を用いているが、土砂災害の発生危険度は土壌が含む水分量によって高まるため、新たな指標を用いる。

土石流発生危険度評価システムは、渓流ごとに現場調査を実施したうえでそれぞれの地形、地質を考慮した評価システムを構築するもの。これまでの基準では、線路から離れた場所での土石流発生危険度が高まったことを事前に把握し、運転規制を実施することは困難だったという。新たに導入するシステムでは、渓流域のレーダー雨量から土石流発生の危険度をリアルタイムに評価でき、危険度が高まった渓流を含む運転区間に警報を出し、運転規制を実施することができる。

新たな降雨運転規制の使用開始時期は、6月1日。なお、土石流発生危険度評価システムを鉄道の運転規制に取り入れるのは国内初の事例になるという。

2020年5月18日(月)14時20分更新

鉄道コムお知らせ

画像

行きたいエリアに一票を

「青春18きっぷ」で行ってみたいエリアに投票してください。「旅と鉄道」共同企画

鉄道未来インデックス

  • 阪急京都線座席指定サービス「PRiVACE」導入[2024年7月]
  • 阪急2000系・2300系導入[2024年夏]
  • 駒沢大学駅リニューアル工事竣工[2024年夏]
  • 相鉄ゆめが丘駅リニューアル工事完成[2024年夏ごろ]
  • 津山駅リニューアル工事完了[2024年夏ごろ]
  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

京急ファミリーフェスタ

5月26日、久里浜工場にて開催。子ども向けのイベントが中心で、今年度は親子限定の事前申込制。

画像

東海道新幹線に「個室」

東海道新幹線にグリーン車以上の「個室」設置へ。1編成2室設置、2026年度中に提供開始予定。

画像

スタートレイン計画

JR北海道が「赤い星」「青い星」導入計画「スタートレイン計画」を発表。2026年春デビュー。

画像

東武の新型「80000系」

野田線用の新型車両。2025年春より5両編成25本を導入。一部中間車は60000系から転用。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。本年度も鉄道コムをよろしくお願いします。鉄道旅行や撮影の計画は、イベント情報から。