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JR東海が新型通勤車両を2021年度導入、22年ぶりの通勤型

2020年1月22日(水)15時45分

315系(イメージ)
315系(イメージ)

JR東海は22日、新形式の通勤型車両「315系」を投入すると発表した。1999年デビューの313系以来、約22年ぶりの新型通勤型車両となる。

315系の外観は、「先進性×親近感」を表現したデザイン。前面は「通勤型電車の新しい顔」とし、直線を使用した幾何学的な形状を採用。前面表示窓は、横長に連続したデザインとする。側面には、同社のコーポレートカラーであるオレンジ色を配色する。

車内では、駅設備案内や運行情報などを表示するフルカラー液晶ディスプレイを設置。全車両に車いすスペースを設置するほか、全編成に車いす対応トイレを備え、バリアフリー設備の充実を図る。車内防犯カメラは1両あたり5か所設置。セキュリティ向上を目指す。

機器類では、制御装置にSiC素子を採用するほか、室内灯や前照灯にLEDを用い、省エネルギー化を図る。制御装置や保安装置は2重系統化し、信頼性を向上させる。また、同社在来線車両では初めて非常走行用蓄電装置を搭載。停電時でも最寄り駅までの走行が可能となる。台車は、次期特急車両であるHC85系と同様の構造を採用し、乗り心地を向上。スカートは排障機能を向上した形状とする。また、車両~地上間のデータ通信装置を導入しメンテナンスに活用するほか、振動検知装置を導入し、台車などの異常発生抑制や早期検知を実現する

315系は、2021年度から2025年度にかけて、352両を製造。名古屋・静岡都市圏を中心に、中央本線や東海道本線、関西本線などに順次投入し、211系や213系、311系を置き換える。なお、315系により211系を置き換えることで、同社が保有する全ての車両がJR化後に製造した車両となる。

2020年1月22日(水)15時48分更新

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