鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

新型名阪特急の新造を決定、近鉄

2018年1月11日(木)15時0分

外観イメージ
外観イメージ

近畿日本鉄道は11日、「新型名阪特急」の新造を決定したと発表した。

この新型特急車両は、大阪難波~近鉄名古屋間の名阪特急に導入する車両。6両編成8本、8両編成3本の計72両を製造する。また、6両編成、8両編成ともに、両先頭車は「ハイグレード車両」とする。

車体デザインは、21000系「アーバンライナー」や50000系「しまかぜ」と同様の流線型とし、先進的でスピード感あふれる形状とするほか、カラーリングでは、従来の近鉄特急で採用されてきた黄色ではなく、「透明感のある深い赤」を採用する。

ハイグレード車両となる両先頭車では、ハイデッカー構造を採用し眺望に配慮するほか、前面展望も考慮する。ハイグレード車両の座席は、本革を使用した3列シートで、座席間隔はアーバンライナーよりも25センチメートル広い130センチメートルとする。座席には電動リクライニング・レッグレストを搭載するほか、バックシェルを設けることで他の旅客への配慮を不要とさせる。このほか、電動式フルアクティブサスペンションを搭載し、横揺れの低減を図る。

レギュラー車両となる中間車では、ガラス製の荷棚と仕切り扉を採用し、開放感のあるデザインとする。レギュラー車両の座席では、全席にバックシェルを設置するほか、同社最大となる座席間隔116センチメートルの配置とする。

このほか、各車両に大型荷物を収容できるロッカーや荷物スペースの設置、無料Wi-Fiサービスの提供、座席以外でくつろげるユーリティスペースの設置、空気清浄機の搭載、全席へのコンセントの設置、4か国語に対応した車内案内表示器の搭載などを行い、旅客の利便性を高める。また安全面の対策として、各車両に防犯カメラを設置するほか、車両設計も衝突時の安全に配慮したものとする。

この新型名阪特急の導入時期は、2020年春を予定する。なお2018年1月現在、名阪間で運転される速達種別の甲特急には、21000系11本、21020系2本が投入されている。

2018年1月11日(木)15時0分更新
バナー

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

京都鉄博に113系5300番台

福知山エリアで活躍する113系が京都鉄道博物館で展示へ。展示編成は2024年度内に廃車予定。

画像

50系「快速ゆふいん号」

「SL人吉」用50系客車による臨時快速列車が、ゴールデンウィークに久留米~由布院間で運転。

画像

東武・近鉄「リアル桃鉄」

「リアル桃鉄」ふたたび。今回は東武と近鉄の2社で開催。フリーきっぷも登場。

画像

「上沼垂色」復活

E653系4両編成1本が「上沼垂色」に。4月21日以降、「いなほ」「しらゆき」で運転。

画像

新幹線をアグレッシブに撮る!!

速いスピードで駆け抜ける新幹線。撮影のコツを、鉄道カメラマンの助川さんが解説します。

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。本年度も鉄道コムをよろしくお願いします。鉄道旅行や撮影の計画は、イベント情報から。