
EF81形+24系24形の特急「出羽」。寝台特急としては足掛け12年の活躍で終わった。仁賀保~西目間 1985年9月 写真=RGG
山形、秋田地方の旧国名である「出羽」という名の列車は、もともと上野から奥羽本線方面に直通するもので、1960(昭和35)年に不定期準急でデビューした後、定期急行となった。
この名称は、82(昭和57)年11月のダイヤ改定で上越線、羽越本線経由で上野と秋田を結ぶ寝台特急として再出発する。それまで夜行急行に使われていた「鳥海」の名が昼行特急に移管され、その夜行が特急格上げのうえ「出羽」となったのである。客車は24系を使用し、A寝台を1両連結。急行「鳥海」時代から所要時間に大差はないものの、車内設備は大きく向上した。
90(平成2)年には、「あけぼの」の経路変更で出現した特急「鳥海」と重複する形となり、「出羽」は93(平成5)年に廃止となった。
文・松尾彦孝
2010年1月26日(火)発売

朝日新聞出版発行
580円